キハ91(国鉄キハ91系払下車)

 気動車列車高速化は国鉄にとって総括制御登場後において最初の悩みだったといっても良いだろう。それには大出力機関搭載が近道と、ありとあらゆる試作車両を経て昭和41年にキハ90(DMF15HZA・300ps)、キハ91(試作DML30HSA・500ps、中間量産DML30HSB・500ps)で実用化、昭和43年にキハ181系(DML30HSC・500ps)で本採用となった。

 江若鉄道では、この動きを指をくわえて見ていた。大出力気動車いいなぁ…。そんな頃、国鉄ではキハ90・91の複雑な制御回路が嫌われ、昭和53年に廃車となった。江若鉄道では、これ幸いとキハ91を「1両だけ」引き取り、塗装を60Hz色とした。

 ベースはマイクロエースのキハ91のトレーラー前照灯付。シンナー漬けしたら亀の子クーラーのメッシュが潰れかけ通風器が割れ信号炎管が消えた。特に状態の悪いクーラー2個を、あえてKATO14系客車のAU13に置き換え、信号炎管はKATOのものを埋めました。妻面側にはTNカプラーを装備しましたが、前面側のTNは加工しても入らなかった為、断念した筈、確か。前面の機器箱はめんどくさかったのでクリーム一色でご勘弁を。

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