これより、車体の建造を行うが、その前に…
書き上げた図面から、作る手順をよく考えましょう。
さて、使用する工具は…
裁ち鋏 | 新素材の裁断 |
糸切り鋏 | 素材締結の糸を切断する |
針 | 素材締結に使用。刺繍針なら小回りが利き、糸通しも楽 |
主に、上記三種を使用する。その他、新素材締結をより正確・確実に行う為に「まち針」を使う事もある。
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裁ち鋏により裁断された新素材。中央が屋根、上下が側板、左右が前面・妻面になる。 |
裁断した車体は、それぞれ寄りあう線同志を糸を用いて締結させる。これは強固な「半まつり縫い」を推奨。
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締結された側面と妻面。新OSカーのように、帯が車体端から伸びている場合は妻面と側面と共に |
帯の端も締結すると仕上がりが綺麗に仕上がる。ちなみに側面部分の帯は、窓で留めている。 |
「図面と違う!」というツッコミはなしよ。
窓・貫通路・幌枠など、角に来ない部分は「なみ縫い」でもよいが、名急では勢いで「半まつり縫い」で締結してしまう。
窓は先に高さだけ決めて、後から窓をひとつずつ作る。名急では、両端から真ん中へと攻める。
全ての窓を仮配置させてから締結に入ると、バランスが見やすい。
窓の高さ・幅などは車体のバランスをとる上で重要になるので、慎重に作るように。妻面は図面通り(?)。
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場合によっては、別パーツ化させた方が楽な部分も出る。 |
丸い部品は、四角く裁断したものを徐々に丸くしていった方が簡単だろう。
「いきなり丸くした方が楽だ!」という方はそれで…。
ちなみに車体新素材「フェルト」は、その素材の特性上、あまり小さくし過ぎると、ほつれて分解する。
部品製作の際には、大きさに注意するように。お蔭で新OSの前尾灯がびっくり大目玉に。
全ての寸法(車体や帯、窓の高さや幅)に見当をつける自信が無いのなら、ちゃんと寸法を決め
部品も寸法通り作り、寸法通りの配置をした方がいいだろう。嫌味ではなく、本当に。
勘だけで作れるまでになるには、数を重ねないと難しいと思われる。